Tadasu Oyama

大山正 ミュージアム

 このサイトは日本の心理学を戦後大きく発展させた心理学者の第一人者と言われた大山正の記念館です。北海道大学助教授、千葉大学教授、東京大学教授、日本大学文理学部長を務めた文学博士であり、実験心理学、色彩学が専門、特筆すべき「視覚の知覚メカニズム」や「色彩心理」に関する研究では国際的に評価され、その内容や活動業績も当サイトに格納されています。



Tadasu Oyama Museum

 This website serves as a memorial to Tadasu Oyama, a leading psychologist who played a major role in advancing psychology in postwar Japan. He held positions as Associate Professor at Hokkaido University, Professor at Chiba University, Professor in the Faculty of Letters at the University of Tokyo, and Dean of the College of Humanities and Sciences at Nihon University. Specializing in experimental psychology and color science, he earned international acclaim for his pioneering research on the mechanisms of visual perception and color psychology. His research, achievements, and professional contributions are archived and accessible on this site.


ご挨拶Greetings

   
大山正 ミュージアム 公開にあたって

 2019年12月大山正は永眠致しました。大山正は平和主義者でありながら、通っていた東京高校を空襲で焼かれたり、学徒動員など、いつ招集されてもおかしくない、太平洋戦争真只中を生き、戦争とは切り離せない青春時代を送った人です。 その大きな矛盾の体験から、人間の心を研究したいと心理学に進んだのではないかと思います。

 令和まで生きたい、雅子皇后を見て見たい。オリンピックは見なくていい、と予言するかのように、コロナ禍に突入する前に亡くなったので、本人が希望する葬儀も挙げる事が出来ました。しかしながら、もう一つの遺言の「大山正集大成をまとめ、お世話になった皆様にお配りして欲しい」というタスクがコロナ禍、先生方に集まっていただく事もできず(それも言い訳にして)、なかなか手を付けられずにおりました。

 ステイホームも明けて、市川伸一先生と鎌田晶子先生にご相談し、父の業績の区分の仕方「専門分野の論文・著書」「学会発表・国際交流」「授業ファイル」「晩年、元良先生の心理学史資料」等も教えていただき、山積みの書斎も整理して準備開始いたしました。 その中で、大山正の研究があったことが、今日の日本の知覚心理学の発展の基盤となっており、国内だけでなく、世界的な活躍の基礎となっていることを知りました。

 このサイトでは初学者の方、専門家の方両方が読めるものにしたいと考えたところ、市川先生より「大山正ミュージアム」にしてはどうかと発案いただき、鎌田先生はじめ皆様のお力をお借りして今日の公開に至りました。 ご協力くださった皆様に深く感謝申し上げると共に、多くの方々の御目にとまることを心より祈念しております。

大山栄子(妻)・柳恵理(三女)

ご紹介Introduce

   
このサイトのできた経緯

 故大山正先生(1928~2019)は、日本の心理学を国際的なものに引き上げた「巨星」と呼ぶにふさわしい存在でした。1961 年に東京大学で文学博士号を取得され、その後、北海道大学、千葉大学、東京大学、日本大学で教鞭をとられており、その間、視知覚を中心に、実験心理学、心理学研究法、心理学史などにわたって幅広く研究されました。
 大山先生の功績は、何といっても、その膨大な学術的業績にあります。学術論文は140編以上、その70編以上を英語で書かれていらっしゃいます。その多くが海外の主要雑誌に掲載され、国際的に活躍されてきたことから、2007年には、「日本心理学会国際賞特別賞」を受賞されています。
 大山先生がご存命のころから、教えを受けた私たちは、大山先生の業績が後世にも伝えられるような方法を話題にしておりました。ご逝去されてから、自宅での著書や論文の整理にあたっていらっしゃった奥様の栄子様、三女の恵理様からご相談を受け、大山先生のご意思を継ぐべく、WEB 上に「大山正ミュージアム」をつくることといたしました。
 多くの方々にご協力をいただき、このサイトができあがりましたことを、天国の大山先生にお伝えするとともに、その功績を私たちはもとより、今後の日本の心理学を発展させていく後進の研究者の心に末永く留めていければと強く願っております。

市川伸一(東京大学名誉教授)
鎌田晶子(文教大学)    

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